血液検査第2回 ~タンパク質~

TPとAlbの低下

TP(総タンパク質)とAlb(アルブミン)が同時に低下した場合は以下の7個の可能性を考える。

①摂取不足

②吸収不良

③肝臓の蛋白合成能低下

④蛋白漏出性胃腸症

ネフローゼ症候群(尿蛋白(+))

⑥体表からの浸出液

⑦消費の亢進(甲状腺機能亢進症など)

 

これらの鑑別は、患者の症状や徴候、他の検査値の値を元に行う。

血液検査第1回 ~ヘモグロビンHb~

ヘモグロビンHbの低下

①貧血を疑う
②赤血球指数をみて貧血の分類

Hbの低下がみられた場合、まずは貧血を疑いましょう。
男性の正常値:14~18 g/dL
女性の正常値:12~16 g/dL

また、赤血球指数(MCV・MCH・MCHC)も一緒にみましょう。
今回は簡単に、MCV(平均赤血球容積)だけみます。

  • MCV<80・・・・・小球性貧血(MCH↓ならほぼ鉄欠乏性貧血)
  • 80<MCV<100・・再生不良性貧血、腎性貧血、溶血性貧血 etc.
  • 100<MCV・・・・巨赤芽球性貧血、骨髄異形成症候群

 

あとがき

血液検査はひとつの値だけ見ても意味がありませんし、ただ単に上下だけで善し悪しが決まるものでもありません。しかし初めの内は検査項目がそれぞれ何を表しているのかを知るために、値が上下する原因をひとつずつ確認していくべきなのではないでしょうか。
というわけで、このように検査項目をひとつずつ取り上げていこうかなと思います。

人生初のブログ開設

真夜中にブログ開設

いつかは始めようと思っていた、知識を纏めるためのブログを今はじめてみました。
医学に関することについて書いていくつもりですが、最初は血液検査から始めようかなぁ。慣れてきたら心電図とかレントゲンにも触れられるようにします。
思いっきり個人的な使い方をしていきますが、間違いなどありましたらご連絡下さると助かります。

それではこれからよろしくお願いします。